
「急に歯が痛くなった」「ズキズキして眠れない」「噛むと痛い」。 歯の痛みは突然やってきて、仕事や家事、睡眠にも影響します。 痛みを一時的にやわらげる応急処置はありますが、原因そのものは自然には治らないことがほとんどです。
この記事では、痛み方から考えられる原因、自分でできる応急処置とやってはいけないこと、 すぐに受診すべき症状を、金町の歯医者・久保田歯科クリニックがわかりやすく解説します。
①ほほの外側から軽く冷やし、市販の痛み止めは用法・用量どおりに使う。 ②長風呂・飲酒・激しい運動、痛み止めを歯ぐきに直接置くことは避ける。 ③顔が大きく腫れる、口が開かない、飲み込みにくい・息苦しいときはすぐに医療機関へ。 応急処置は一時しのぎなので、痛みが引いても早めに歯科医院で原因を確認しましょう。
まず確認:すぐに受診が必要な症状
次のような症状がある場合は、応急処置で様子を見ず、できるだけ早く医療機関を受診してください。 特に、腫れが首のほうまで広がる、息苦しいといった症状は、夜間や休日でも救急外来の受診を検討する状態です。
- 顔やあごが大きく腫れている、腫れがどんどん広がっている
- 口が開きにくい、飲み込みにくい、息苦しい
- 高い熱が出ている、全身がだるい
- 痛み止めを飲んでもまったく効かないほど強く痛む
- 転んだりぶつけたりして、歯が折れた・抜けた・ぐらぐらする
歯が抜けてしまった場合は、歯の根の部分に触れないようにし、乾燥させないことが大切です。 牛乳などに浸して、できるだけ早く歯科医院に連絡しましょう。
痛み方でわかる主な原因
歯の痛みは、痛み方によってある程度原因を推測できます。 ただし、最終的な判断には診察とレントゲン検査などが必要です。目安として参考にしてください。
| 痛み方 | 考えられる主な原因 | 受診の目安 |
|---|---|---|
| 冷たいものが一瞬しみる | 知覚過敏、初期の虫歯、歯ぐき下がり | 続く場合は早めに |
| 冷たいもの・甘いものでしみて、しばらく痛みが残る | 虫歯の進行 | 早めに |
| 何もしなくてもズキズキ痛む、夜に強くなる | 歯の神経の炎症(歯髄炎) | できるだけ早く |
| 噛むと痛い、歯が浮いたような感じ | 歯の根の先の炎症、歯のひび、詰め物・被せ物の不具合 | 早めに |
| 歯ぐきが腫れて痛む、膿が出る | 歯周病の急な悪化、親知らずのまわりの炎症 | 早めに |
| 上の奥歯が何本かまとめて重く痛む | 副鼻腔炎(鼻の病気)の影響の場合も | 歯科で確認し、必要に応じて耳鼻科へ |
何もしなくてもズキズキ痛む場合
虫歯が深く進み、歯の神経まで炎症が広がっている可能性があります。 横になると頭に血が上りやすくなるため、夜に痛みが強くなるのが特徴です。 この段階になると自然に治ることはほとんどなく、早めの治療が必要です。 早く受診するほど、神経を残せる可能性が高くなります。
噛むと痛い・歯が浮いた感じがする場合
歯の根の先に炎症や膿がたまっている、歯にひびが入っている、詰め物や被せ物が合っていないなどの原因が考えられます。 以前に神経の治療をした歯でも、根の先に炎症が起きて痛むことがあります。 歯ぎしりや食いしばりで一時的に痛むこともありますが、続く場合は確認が必要です。
歯ぐきが腫れて痛む場合
歯周病が進んで歯ぐきに膿がたまっている、親知らずのまわりの歯ぐきが炎症を起こしているなどの原因が考えられます。 疲れや睡眠不足で体の抵抗力が落ちたときに、急に腫れることもよくあります。 腫れが引いても原因は残っていることが多いため、歯科医院で治療を受けましょう。
自分でできる応急処置
すぐに歯科医院に行けないときは、次の方法で痛みを一時的にやわらげることができます。 あくまで受診までのつなぎとして考えてください。

ほほの外側から軽く冷やす
濡らしたタオルや、タオルで包んだ保冷剤などをほほに当てて冷やします。 冷やしすぎると逆効果になることがあるため、氷を直接当て続けるのは避け、心地よいと感じる程度にしましょう。
市販の痛み止めを用法・用量どおりに使う
市販の鎮痛薬は、歯の痛みを一時的に抑えるのに役立ちます。 必ず説明書に書かれた用法・用量を守ってください。 持病がある方、ほかの薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方、お子さまに使う場合は、薬剤師に相談してから使用しましょう。
やさしく歯みがき・うがいをして清潔に保つ
歯と歯の間や虫歯の穴に食べかすが詰まっていると、痛みが強くなることがあります。 やわらかめの歯ブラシでやさしく磨き、ぬるま湯で軽くうがいをして清潔に保ちましょう。
痛い側で噛まない
痛む歯に力がかかると症状が悪化しやすくなります。 食事はやわらかいものを選び、反対側で噛むようにしましょう。
やってはいけないこと
- 長風呂・飲酒・激しい運動:体が温まり血流が良くなると、ズキズキした痛みが強くなりやすくなります。
- 痛み止めを歯や歯ぐきに直接置く:飲み薬を患部に置いても効果はなく、粘膜がただれる原因になります。
- 患部を指や舌で触り続ける:刺激や細菌によって炎症が悪化することがあります。
- 温める:腫れや炎症がある場合、温めると悪化しやすくなります。
- 痛みが引いたからと放置する:原因が治ったとは限りません。詳しくはこちらで解説します。
夜中・休日に歯が痛くなったら
夜中に歯が痛むときは、上で紹介した応急処置をしたうえで、枕を少し高くして休むと楽になることがあります。 翌日、できるだけ早く歯科医院に連絡しましょう。
休日に痛みが出た場合は、お住まいの自治体や歯科医師会が休日の歯科診療を案内していることがあります。 区のホームページなどで確認してみてください。 なお、顔が大きく腫れる、息苦しいなどの症状がある場合は、歯科に限らず救急医療機関の受診を検討してください。
久保田歯科クリニックは日曜日も診療しています(月・木・土・日 10:00-13:00 / 14:00-19:00)。 急患の方はお電話ください。予約状況を確認のうえ、可能な限り調整いたします。
痛みが治まったら大丈夫?
ズキズキしていた痛みが急に治まった場合、虫歯が治ったのではなく、 歯の神経が死んでしまい痛みを感じなくなっている可能性があります。
神経が死んだ歯をそのままにしておくと、歯の根の先に膿がたまり、 しばらくしてから歯ぐきが腫れたり、噛むと痛くなったりすることがあります。 治療が遅れるほど処置が大がかりになり、歯を残すことが難しくなる場合もあります。 痛みが引いたときこそ、早めに受診しましょう。
歯科医院で行う検査と治療
歯科医院では、痛みの出方や経過をお聞きしたうえで、お口の中の確認とレントゲン検査などを行い、原因を調べます。 主な治療は原因によって異なります。
- 虫歯:虫歯の部分を取り除き、詰め物や被せ物で修復します。
- 神経まで進んだ虫歯・根の先の炎症:歯の根の中をきれいにする治療(根管治療)を行います。
- 歯周病・歯ぐきの腫れ:歯石や汚れを取り除き、炎症を抑える処置を行います。
- 知覚過敏:しみ止めの処置や、原因となる歯ぎしり・磨き方への対策を行います。
- 詰め物・被せ物の不具合、噛み合わせ:調整や作り直しを検討します。
久保田歯科クリニックでは、できるだけ削らない・神経を残す・歯を残すことを大切にしています。 治療の前に、現在の状態と治療の選択肢をわかりやすくご説明しますので、歯医者が苦手な方も安心してご相談ください。
よくある質問
歯が痛いときは冷やすのと温めるの、どちらがよいですか?
冷やすのがおすすめです。温めると血流が良くなり、痛みや腫れが強くなりやすくなります。ほほの外側から、心地よい程度に冷やしましょう。
市販の痛み止めを飲んでも大丈夫ですか?
用法・用量を守れば、受診までの一時的な対処として使えます。持病がある方、ほかの薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方、お子さまの場合は、薬剤師に相談してから使用してください。
痛み止めが効かないほど痛いときはどうすればいいですか?
神経の炎症が強い、または膿がたまっている可能性があります。できるだけ早く歯科医院に連絡してください。顔の大きな腫れや息苦しさがある場合は、救急医療機関の受診を検討してください。
歯の痛みが急になくなりました。治ったのでしょうか?
治ったとは限りません。歯の神経が死んで痛みを感じなくなっている場合があり、放置すると根の先に膿がたまることがあります。痛みが引いても早めに受診しましょう。
予約がなくても診てもらえますか?
久保田歯科クリニックでは、急患の方はお電話(03-3608-8888)でご連絡ください。予約状況を確認のうえ、可能な限り調整いたします。WEB予約は24時間受け付けています。
日曜日に歯が痛くなったらどうすればいいですか?
久保田歯科クリニックは日曜日も10:00-13:00 / 14:00-19:00に診療しています。金町駅から徒歩5分です。まずはお電話でご相談ください。
